東大新領域先端生命の院試を3ヶ月で突破した勉強方法

東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻の院試に向けてこれから準備をするという方に向けて、この記事では私が実践していた専門科目の勉強方法を書きます。

前の記事でも書きましたが、英語に関しては特別なことはしていないのと、特に点数が良かったわけではないので、ここでは書きません(笑)

専門科目の勉強に使った参考書は?

まず、専門科目はこの参考書で勉強しました。

①理系総合のための生命科学 第4版〜分子・細胞・個体から知る“生命”のしくみ

もし変わっていたら大変なので、必ず研究室訪問などで最新の参考書情報は確認してください。

私は時間が足りなくてあまり使いませんでしたが、こちらも見ておけると安心です。

②Essential細胞生物学(原書第4版)

ちなみに、こちらは東大の他の研究科に行った同期が主な参考書として使っていました。

勉強方法は?
  • 参考書の読み込み

まずは①を読み込みます。

暗記にはいろいろなやり方がありますが、私は緑の暗記ペンと赤シートを使っていました。

読み込むのって最初はだらだらしちゃいますよね。

なので、暗記ペンでラインを引くことにばかり集中せず、内容を頭に入れることを意識して引いていくと精神的苦痛が少なく感じます。

また、1周目に時間をかけすぎると後半切羽詰まるので、1日何ページ読むと決めてやりました。

私は1ヶ月以内で読み込みを終え、過去問に力を注ぎたかったので、そのぐらいの設定にしました。

さらに、1日に決めたページをクリアできない日が続くと、モチベーションが下がる上に、焦りが増してきて精神的に良くなかったので、1日10ページだとしたら、1週間で70ページとかに設定しておくと、少し多くできる日に進めておけるので、1日の目標ページより進められた!と達成感を味わえて、モチベーションが上がりました。

  • 過去問を解く

過去問は、大学院のHPからダウンロードできます。

私が最も時間をかけたのはここです。

私が受けたときは5年分ぐらいしかなかった気がするけど気のせいかな…今は8年分公開されています。

過去問は1ヶ月ぐらいで全部やってしまいましょう

1週間で2回分ペースですね。

厄介なことに、過去問は答えが公表されていないので、解いた後に解答を作らなければいけません。これに最も苦労しました。

私は3つの方法で解答を作りました。

  • ①の参考書から答えを探し出す
  • 同じ試験を受ける同期と解答を作る
  • 研究室訪問で出会った先輩に聞いてみる

1つめはまず最優先でやりました。大体はこれでわかります。

この作業を行いながら、暗記も進めます。

私はこの作業の時に、過去問で出た問題に関係がある参考書のページにいつ出題されたかをメモしました。

過去問にも同様に参考書のページを書いておき、すぐに答えが載っているページを見られるようにしておきます。

このメモにより、出題頻度がわかり、暗記の優先度の指標になります。

一人で完結するのは不安だったので、私は同期と一緒に過去問の解答作りをしました。

私同期には、先端生命自体を目指していなくても、滑り止めで受ける人が多かったので、これを快くやってくれる人がいました。

その子は②の参考書を勉強していたので、①の内容を知れますし、私も②には手をつけていなかったので、お互い知識が色がり、win-winでした。

他の院試勉強をしている同期数人に聞いてもわからない問題があったので、研究室訪問の際に連絡先を交換させていただいた先輩に質問をしました。

本当に優しい先輩で、何人かに聞き回ってくださり、こんな感じじゃない?という答えを作ってくださいました。

あまりたくさん聞くのはご迷惑になるかと思い、1問しか聞きませんでしたが、入ろうと思っている研究室が決まっていれば聞きやすいですね。

こんな感じで、過去問を仕上げるのには結構時間がかかりました。

さらに残り1ヶ月のうち前半の2週間は過去問2週目を解きながら、覚えられていないところを暗記しました。

過去問解答作りにめちゃめちゃ苦戦した私は、2週目をやる頃にはわりと①の参考書が頭に入っていましたので、わりとサクッと終わりました。

答え合わせの際は、解答を見つつ、出てきた問題に関する①のページも確認することで、さらに暗記を確実にします。

最後の2週間はラストスパートをかけて、過去問3週目と参考書の暗記を抜け漏れなく行います。

最後の二週間は研究室をお休みさせていただいて毎日朝から晩まで勉強していました。

とてもブラックな研究室でない限り、夏休みという名目で1から2週間ぐらいは休めます。他の研究室では1ヶ月近く休んでいる人もいました。

起床から就寝まで30分単位のスケジュールを立てて勉強していました。

ここで無理をしたくなる気持ちはありますが、体調を崩してはいけないので、ご飯はしっかり、栄養あるものを食べ、睡眠は削らないようにしましょう。

こんな感じで院試までの3ヶ月を過ごしていました。

これに加えてTOEFLの勉強もありますので、結構大変ですね。

私は直前はTOEFLは模擬試験をやる程度で、専門科目に注力していましたが、最初の方の読み込みの段階の頃はTOEFLの単語を覚えたり、リーディングの勉強を主にやっていたかと思います。

あくまで私の場合の勉強方法でしたが、参考になったら幸いです。

なお、できれば3ヶ月以上のゆとりを持って勉強を開始してください(特にTOEFL)

まとめ

読み込みは暗記ペンでラインを引きながら読み進める

過去問の解答作りに時間がかかる

できることなら3ヶ月以上余裕を持って勉強する(特にTOEFL)

直前は体調管理第一