壁紙貼り3回目の投稿は、施工方法と注意点についてです。
試行錯誤の末思いついた自己流施工法や壁紙選びのことも書きました。
長文になってしまいましたが、よかったら必要なところだけでも見てください。
施工方法
壁紙貼りこそ、YouTubeなどに山ほど施工方法がアップされていますので、そちらの方が参考になるかと思いますが、今回砂壁に貼っているので、そのコツなども書きながら簡単に説明したいと思います。
砂壁は周知の通り、非常に壁紙を貼りにくいです。
そんな壁に壁紙を貼る際は、めちゃめちゃしっかり圧着することがコツになります。
なので、もし壁が脆くて強く押したら抜けてしまいそう…という場合は、上から薄いベニヤをつけて、そこに壁紙を貼った方がいいです。
壁が力に耐えられることを確認しましたら、早速壁紙貼りに入ります。
壁紙の選定
まず壁紙の選定についてです。
私は楽天の壁紙屋本舗さんのページから購入していました。
30メートルお得セットというページがあり、これがとてもお得です。
このセットだけで壁紙を仕上げるとかなり安く済みます。
大体30メートルあったら6畳の部屋の壁が1部屋貼れます。
1部屋で8000円ぐらいです。
私は3部屋(6畳×1、4.5畳×2)+階段+キッチンの部屋の壁と天井を貼って、
30メートル5本と15メートル1本
を使い切りました。
購入の際の目安にしてください。
方法
まず最初に、壁に穴が空いていたらパテで埋めます。
穴が大きい時はメッシュを貼ってからパテを塗るとうまくいきます。
パテが乾いたらヤスリかサンダーで削って平らにします。
壁の整備が終わったら、壁紙を貼る範囲の大きさをはかります。
はかるのは基本高さ方向です。
壁紙のロールの幅が大体180センチぐらいですが、それより幅が広い面に貼る時は、2枚分用意してジョイントします。
ジョイントに関しては動画など探してみたほうが圧倒的にわかりやすいですし、砂壁以外でも共通です。
カットは、上下左右5センチ程度貼る面より大きめにカットしてください。
カットが終わったら、砂壁の掃除です。
前にも書きましたが、掃除は重要です。
砂壁をさっと払って、浮いてしまっている砂を軽くとります。
浮いた砂がたくさん残っていると粘着力が下がるので、地味ですが大切な作業です。
砂を払ったら、床に落ちた砂を掃除します。
壁紙に下に落ちた砂がついても、また粘着力が下がるのでしっかり取っておきます。
ここまでできたら、早速貼っていきます。
よく動画で見るのは、糊付きの壁紙はシールを剥がしたら、下部分を折り曲げて床につかないようにしていますが、砂壁に貼る時は下を折り曲げると、そこを剥がすときにすでに貼ったところが剥がれてくる恐れがあるので私はしませんでした。
代わりに、シールを完全に剥がし切らずに、下1/4程度はシールをつけたまま壁に貼りました。
そうしましたら、いよいよ壁に貼っていきます。
ローラー、撫バケをポケットやポシェットに入れてから始めてください。
壁紙が曲がっていないかを確認しながら、貼る面の上部分を合わせて壁に壁紙をつけます。
ただつけただけでは秒で剥がれてきます。
なので、貼ったところからしっかり撫でばけで強めに擦って壁に密着させます。
このとき剥がれやすいのは角です。
なので、角を重点的に擦ります。
そして、壁紙の重さを支えられるよう、なるべく広い範囲を擦っていきます。
コツとしては、まず壁紙を貼ったらすぐ左腕の膝下全体で壁紙を固定し、空いた右手でさっと撫でばけを取り出します。
そうしたら、肘で押さえているあたりから角までを、その体勢で届く限りなるべく広い範囲を撫でばけで密着させます。
角が剥がれ落ちてこないことを確認したら、手を入れ替えて右手で壁紙をしっかり抑え、左角の届く限りなるべく広い範囲をしっかり密着させます。
ここまでできたらおそらく貼っても貼っても剥がれてくるというところから抜け出せていると思います。
シールを剥がしている3/4まで撫でばけで壁に密着させていきます。
念のため、常に手で押さえながら進めてください。
3/4まで来て、シールを剥がす時は、今まで貼ってきたところが絶対に剥がれないようにまた膝下で全力で押さえながらシールをそっと剥がしてください。
シールを剥がしたら、撫でばけで密着させて完了です。
ここまでを絵でまとめるとこのような感じです。
そしてここから貼った面全体をローラーで圧着させます。
ここは壁が抜けるんじゃないかというぐらい強めに圧着させてください。
撫でばけだけでは不十分だったとわかるぐらい、ローラーをかけるとより圧着します。
縦に長い面を貼る時は、この貼り方でも落ちてくることがあります。
その時は、毎回撫でばけ→ローラーと両方かけてから次の範囲を貼るようにするとうまくいきます。
余分な壁紙をカッターで切る時は、角までしっかり壁に密着させてから切り始めましょう。
切り方は普通と同じで、地ベラ(または定規)を当てながら、カッターを壁紙から離さないように切っていきます。
カッターの歯は、壁をからというより、柱や床、天井を切るようなイメージで走らせます。
ジョイント部分は特にカッターの入れ方が重要です。
カッターの歯が左右に寝ないようにします。
歯が左右に寝ているとジョイントが目立ちやすくなります。
後ろが砂壁なので、割と強めに切った方がいいですが、強く切りすぎると壁紙が巻き込まれたり失敗することもあるので、うまく切れる角度はご自身のやりやすいところを探してみてください。
最後に、周りについた糊をしっかりと拭き取ったら完了です。
拭き取る時も、壁紙が剥がれないように注意してください。
壁紙が付いたら、コーキングをします。
コーキングで壁紙の端を囲うようにコーキングします。
壁紙が白だと、コーキング剤をたっぷり塗っても目立たないので、やはり白が王道だなと思います。
アイボリーぐらいまでならコーキング剤もいい感じのが売ってます。
結局初心者の私にはあまりわからなかったのですが、コーキング剤は艶なしの方がいいみたいです。
途中で知って切り替えたのですが、最終的にどこを艶なしでやったのか忘れるくらいには差が分かりませんでした(笑)
でもせっかくなら艶なしを使いましょう。
これで壁紙貼り完了です。
こんな時の対処法(オリジナル初心者施工法)
壁紙貼りの中で、大工さんならこんなことには絶対ならないけど、初心者ゆえにどうしよう…ってなったことと、その対処法をいくつか書かせていただきます。
この方法は正しい施工法ではないですが、無理して失敗するよりは仕上がりがかなりマシになるところを狙っています。
プロ並みに仕上げるということであればたくさん失敗して練習あるのみです。参考にしないでください。
最初はこんな感じでやっていましたが、だんだん慣れてきて本来のやり方でできるようになっていきました。
角がうまく切れない
ギリギリまでハサミで攻める
四隅は一般的には壁紙を綺麗に折り込んでカッターで切りますが、慣れないとなかなか難しいです…
壁紙を大きめに切っているので、余りの部分が多くて邪魔になり、折り込みにくいです。
私は、思い切ってハサミで余分な部分を切り落としてしまっていました。
角は壁紙が破れないように、出来る限り角に沿うように折り込みはしておきます。
角から5,6センチ手前までは、普通にカッターで切り進められると思います。
ここまで近づいてくると、壁紙の余りの収まりが悪くなるので切りにくいと思います。
ここで、このような感じで先にハサミで切り落としてしまいます。
この時、角の壁紙を少し剥がさざるをえないですが、なるべく剥がさないようにそっと切ります。
ここまで小さくしておけば、かなり収めやすくなるので、角も綺麗に仕上がりやすいです。
アクセントクロスがうまく貼れない
ジョイントを横方向に入れる
私はグレーと水色の間ぐらいの色のアクセントクロスを貼りました。
アクセントクロスで困るのが、いい色のコーキング剤がないことです。
ジョイント部分が、切るのが下手くそな故に目立ってしまい、白のクロスならコーキング剤で割とごまかせるのですが、アクセントクロスはそうもいきません。
- コーキング剤に色を混ぜる
- クリアのコーキング剤を使う
どちらも失敗しました。
色はうまく作れないし、クリアではジョイントの隙間は埋まらないしテカるし(ここにきてコーキングの艶を理解しました)うまく行く方法が見つかりませんでした。
そこで、そもそもジョイントを横方向にしてしまいました。
目線より下にジョイントがあったら目立たないからです。
きっとジョイントは縦と決まっている理由があるのでしょうが、試行錯誤の上技術を磨く以外の解決策はこれだけでした…笑
コーキングをしていない分剥がれやすいと思います。
なので根本解決にはなっていませんが、自分でやる中で最善はこれでした。
今後はアクセントクロスは業者さんに頼むことにしています。
注意点
一度に購入しない
のりつきの場合ですが、一度に購入しないほうがいいです。
特に土日DIYerの方は絶対です。
のりは経時で乾いていきます。
私が買っていた壁紙屋本舗さんでは使用期限は約1ヶ月とありましたが、夏場はかなりすぐ乾いてしまいます。
私は土日で作業をしていたので、その週に使う分だけ(大体1〜2ロール)を注文していました。
夏場にエアコンのないところで作業していましたが、結果的に全部カリカリになってしまったことはありません。
ですが、時間が経ってくると全体的にノリが薄くなったような感じがしたり、使い始め部分は乾燥してしまっていたりということがありました。
羽なしがおすすめ
これは先輩大家さんに聞いた話で自分はやったことないのですが、羽なしの壁紙がいいみたいです。
たしかに、羽がなければ左右どちらかはカッターで切らなくても貼れますし、何よりジョイント部分が楽ですね。
ジョイントにカッターを入れるのは一番難しいところですが、羽なしならピタッと合わせて貼れば綺麗に貼れます。
次回壁紙を貼る際は試してみたいと思ってます。
しっかりと毎回糊を拭き取る
これは雑な性格ゆえに痛い目をみました。
壁紙を貼った後柱などにどうしても糊がついてしまうので、それを拭き取るのですが、1回さらっただけでは不十分です。
壁紙についたものはこんなもんでも取れるのですが、柱など木部についたものは入念に拭いてください。
取れたと思ってても結構のこっていますし、乾くとまた非常に取れにくいです。
私の物件は柱を白に塗っていたので、すごく汚く見えてしまいました。
入居前に必死で拭きましたがなかなか時間取られました。
一般的には壁紙の糊を拭き取るためにスポンジが使われますが、私的に木部はスポンジでは厳しいのではないかと思います。
壁紙も木部も最終的にはウェットティッシュで拭いていました。
アルコール等入っているので、色抜けには注意ですが、糊がついてるかどうかの質感が伝わってきやすいです。
なんとなくぬるっとしてたらたぶんまだ糊がついているのですが、その感覚がスポンジだとわかりにくいです。
しっかりと拭き取るか、木部をオイルステインや茶色で仕上げて汚れが目立たなくするのがおすすめです。
壁紙のデザインについて
最後に壁紙の選び方について書きたいと思います。
今回どうしようもないミスはなかったですが、今後の選定のために覚えておきたいことを自分のためにも書いておこうと思います。
曲がっていても目立たない柄
これはDIYを始める前に先輩大家さんからアドバイスをいただいていたのでことなきをえました。
あまり慣れていないうちは曲がってしまうこともあるので、目立たない柄を選びましょう。
具体的には、曲がっていて目立つのはストライプ柄とかです。
あとは良く使うものとしてはレンガ調もありますね。
今回木目を使いましたが、ナチュラルっぽいやつだとそんなに目立ちませんでした。
でも一番おすすめはしっくい調のものです。
ランダムに模様が入っているので目立ちにくいですし、カットのミスも目立ちにくいです。
うちはすごく細かいブロック調の壁紙を使いましたが、これも意外と目立ちませんでした。
砂壁に貼る時は柄のアクセントクロスは難しい
砂壁に貼ってみて思いましたが、アクセントクロスを柄にするのはかなり難易度高いと思いました。
ジョイントがないところなら問題ないですし、ストライプ柄などジョイント部の色が単色になるものなら問題ないですが、ジョイント部に複数の色が来るようなものは私は貼れません。
理由としては、まず上で書いたような貼り方をしながら柄を合わせるのが至難の技ですし、なによりジョイント部のコーキングに困るからです。
1軒丸々壁紙を貼りましたが、コーキングなしでジョイントが行けているところはありません。
かろうじてジョイントを目線より下に横に入れたアクセントクロス部だけはそこまで目立ちませんが、柄がはいっていたらアウトだったと思います。
もし柄のアクセントクロスを貼るなら石膏ボードかベニヤで下地を作った方がいいと思います。
木目はなるべく入れない方がいい
最後はデザイン的なところになりますが、あまり木目のクロスを壁の広い範囲に貼らない方がいいかも、と思いました。
理由は、デザインの幅が格段に狭まるからです。
今回キッチンの1部屋は全面木目の可愛いクロスを選んだのですが、そうするとクッションフロアと天井に木目を使えなくなります。
なんとなく変じゃないですか。壁と床が繋がってるみたいで…
さらに困ったのがキッチンの扉です。
お洒落なリノベ物件を見ると、キッチンは圧倒的に木目のカッティングシートを貼っていることが多いです。
しかし、壁を木目にしてしまうと、キッチンにまで木目があるとなんだかキッチンが壁に擬態してるみたいになるな…と思いました。
可愛い木目のクロスを無我夢中で買い、貼り終わってから他部分のデザインにだいぶ悩みました。
結果的に、床はテラコッタ柄、天井は漆喰調、キッチンの扉は大理石調のシートを貼りことなきを得ました。
しかし、なんとなくまとまりのない一室になってしまったので、今後は木目の壁紙はアクセントクロス程度に止めようと思います。
ちなみにこの木目のクロス、ジョイントは全然目立たなくてその点は最高でした。
大変長くなりましたが、以上で壁紙については、施工から感じたことまで全て書きました。
何かお役に立つ情報がありましたら嬉しいです。