大学院に進むと決めたら、いくつかの選択肢があります。
まず内部進学と外部進学という道があります。
それぞれにいいところがあります。
内部進学のメリット
- 同じ研究を3年続けることができる
- 院試の勉強時間を削減できる可能性が高い
外部進学のメリット
- 学歴ロンダリングできる
- やりたい研究をあらためて選ぶことができる
- 2つの研究内容について語ることができる
- 環境を変えられる
個人的主観でメリットを書きましたが、どちらにもメリットがたくさんあると思います。
私は大学院選びの時期は優良企業に就職することで頭がいっぱいだったので、この記事も就活の観点が強くなってしまうことをご了承ください。
内部進学では、基本的に学部4年から修士2年まで一つのテーマについて研究を行うので、じっくりと研究ができます。
研究職につくなら特にですが、おそらく多くの企業で研究内容について聞かれます。
その時に3年間の深い研究内容を話すことができるのは強みになります。
また、外部進学を選ぶとそこの院試に合わせた勉強をしっかりしなくてはいけません。
内部生という強いライバルが立ちはだかっていますので、しっかりと勉強に時間を使う必要があります。
その点内部進学では、今まで習ってきたことが出たり、内部で情報が行き交ったりしているので、効率的に勉強をできますし、学校によっては内部生はほぼ確実に受かるところもありますね。
院試の勉強に時間が取られる外部進学ですが、その代わりに2つの研究を経験できることも強みになります。
私は外部進学を選んで、学部と全く違う研究をしたので、
企業に合わせて2つの研究の話を使い分けていました。
ここからは、私と同じ東京大学新領域創成科学研究科先端生命科学専攻に進むことにした方に限ったお話となります。
先端生命には、入学後配属という仕組みがあります。
一般的には大学院に進む際は研究室まで決めます。ですが、この入学後配属は、入学してから研究室見学をして入学するものです。
私は研究室を決めて入ったのであまり詳しくないですが、私なりに考える入学後配属を使う場合と使わない場合のメリットを紹介します。
入学後配属のメリット
- じっくりと話を聞いて研究室を決められる
入学後配属は、研究室選びの時間がしっかりと取られています。
自分でアポを取ったりという必要がない上に、先輩方もあらかじめ時間を取ってくださっているので、じっくりと話を聞けます。
- 同期メンバーの雰囲気を見て決められる
入学後配属を選ぶと、入学した時点で、入学後配属を使わなかったメンバーが決まっています。そのため同期と合うかどうかまで加味して研究室を選べます。
私の研究室は毎日朝から夜遅くまで同期と一緒にいるような研究室だったので、同期との関係が非常に大切でした。
入学後配属を使わないメリット
- 研究室の先輩に研究テーマのことや院試の質問など聞きやすい
研究室を決めているからこそできるのは、院試の質問や、その研究室の研究状況などです。
今所属している先輩のリアルな声を聞けるので、自分が入学してからできることが具体的になりますね。
- 院試の面接で明確にやりたいことを述べられる
一人暮らしをする場合は、たいていの人が周辺に一人暮らしをしているので、お勧めエリアなどを聞いて土地勘を少しつけられるのもメリットでした。
面接の時、入学後にしたいことを聞かれるはずです。その時に研究室が決まっていたら話しやすいです。
決まっていない方はどんな話をしたかは、後日情報が入りましたら書きたいと思います。
- 定員漏れのリスクが少ない
研究室によりますが、私の時は5人程度の受け入れのうち、4人が入学前に決まっており、残り1枠が入学後配属でした。
人気研究室は数人の中から一人しかその枠に入らないので、全く興味のない研究室に行くことになるかもしれません。
その分入学前に決めておけば、4枠ほどあり成績順で決まるので倍率は入学後配属に比べたら低いかと思います。
ちなみに成績順で溢れたら入学後配属になります。
- 入学までに、大学院生活をイメージしやすい
研究室が決まっていて、ある程度テーマも絞られていたら、今後のことを見越して勉強をしたり、論文を読んでおいたりなどの準備ができます。
わからないことがあったときも先輩に聞くことができます。
先ほども書きましたが、研究室のコアタイムや在籍時間がある程度わかっていれば、家選び(実家から通うか近くに住むかも含め)の参考にもなります。
私はこのようなそれぞれのメリットから、外部受験、そして入学後配属を使わないという選択をしました。
なにか参考になる内容があったら幸いです。